カラートリートメントとは
カラートリートメントとは、トリートメントの中にカラーの染料を混ぜたものです。
基本的に色落ち対策に使用しますが、白髪染めにも使えるんだとか。
ヘアカラーとの違いは色の入れ方にあります。
ヘアカラーは髪の毛の色を抜きながら染料を入れていきますが、
カラートリートメントは色の抜けたところにケアをしながら、髪の表面に色を乗せていきます。
また、基本的にトリートメントなのでコーティングをしてくれ、
手触りやツヤ感などがよくなります。
カラートリートメントはヘアマニキュアに近いのですが、色持ちという点で異なります。
マニキュアは髪の内部まで色素が浸透するため1ヶ月ほどはもちますが、
カラートリートメントは表面に色付けをするので内部まで浸透せず、
色持ちも1週間から2週間ほどです。
カラートリートメントのメリット
ダメージを受けづらい!
ヘアカラーにはアルカリ剤が含まれています。
アルカリ剤はキューティクルをこじ開ける作用があり、それによってカラー剤が髪の内部に浸透し、
染料が内部で結合して大きくなり、外にでられなくなります。
しかし、キューティクルが剥がれやすくなり、髪内部の栄養・たんぱく質が流出してしまうため、
髪へのダメージは大きいものになり、パサつきなどが気になるようになります。
反対にカラートリートメントにはアルカリ剤が含まれていないのでダメージを受けません!
トリートメントなので逆にツヤツヤな髪を手に入れられます!
アレルギーリスクが少ない!
ヘアカラーではアレルギーで頭皮がかぶれるというのは良くある話。
しかし、カラートリートメントを使用すればアレルギーが出ることはほとんどありません!
一般的にヘアカラーで多いアレルギーはジアミンアレルギーと呼ばれるもの。
しかし、ほとんどのカラートリートメントではジアミンが使用されていないので安心!
ただ、全ての商品においてではないので成分チェックをする必要があります。
カラートリートメントのデメリット
黒髪は明るくならない
カラートリートメントは髪の内部深くに浸透することができません。
そのため、濃い色素を持った黒髪に反応することができないのです!
カラーより断然に色落ちが早い
前述の通り、カラートリートメントは内部まで浸透しません。
内部発色もしないため、色落ちはカラーと比べるととても早いものになってしまいます。
ただカラートリートメントは既に染めてあるカラーの色落ちを防ぐためには活躍してくれます!
次回のパーマ・カラーに影響してしまうことがある
カラートリートメントは定期的に何度も繰り返し使う物。
どんどんと発色が強くなりますが、一緒に表面を覆ってしまう可能性も高くなります。
その影響で、アルカリ性の薬剤でもキューティクルが上手に開かずに、
カラーが上手く入らないなんてこともあるんだとか…。
カラートリートメントの選び方
髪にやさしい成分が配合されたモノを選ぶ
カラートリートメントを選ぶ際には、保湿成分に注目してみましょう!
自然由来成分を配合している商品も多く販売されています。
どうせだったら髪に良い商品を選びましょう!
自分の髪色に合わせて選ぶ
ヘアカラーの色落ち防止目的で使用する方は、現在のカラーに近い色を選ぶ必要があります。
白髪染めに使用する場合は、自分の理想のカラーに合わせて色を選びましょう。
カラートリートメントの使い方徹底解説!
カラートリートメントをする前の注意点
頭皮などが荒れたらすぐに使用中止する!
カラートリートメントで荒れることは少ないですが、中にはかゆくなったりする人も。
その場合は、原因がわかるまでは使用中止してください。
繰り返し使うことが多いカラートリートメント。頭皮に負担はかけないようにしましょう。
カラートリートメントはダメージヘアーほど染まりやすい
実は、ダメージを受けた髪ほどカラートリートメントは上手く染まります。
メーカーが出しているサンプルと同じ色味にならない!という場合もあるようですが、
元々サンプルはブリーチを行った髪であったり
そもそも動物の毛を使用しているなんてことも・・・!
その場合は、元々サンプル通りに染まることなんてないのかも…。
商品選びの際も見極めが重要ですね。
カラートリートメントをする前の準備
まずはシャンプーをする
カラートリートメントの際はまずシャンプーを行いましょう。
これは、ヘアカラーと違って髪の内部に色素が入らないため、
髪の毛表面の汚れを落とす事が重要になるからです。
また、この時オススメなのが「髪に悪いシャンプー」である硫酸・スルホン酸系のシャンプー。
ダメージが大きくなるほど綺麗に染まるカラートリートメント。
イオン結合を切る力が強いシャンプーを使うことで、その効果が最大に発揮されます。
ただ、劇的に効果が変わるわけではないのでご注意を。
乾いた髪?湿った髪?
カラートリートメントの大敵は水分。
水分によってカラートリートメントが薄くなったり、色素が流出してしまうため、
カラートリートメントは乾いた状態で塗った方が染まりが良くなります。
ただ、あまり濃く染めたくない場合は湿った状態でも◎。
事前にトリートメントはしない!
髪の毛をコーティングする効果のあるトリートメント。
カラートリートメントの前に行うと、そのコーティング効果によって
染料の入る隙間がなくなってしまうので避けた方がいいでしょう。
カラートリートメントの使い方
さて、カラートリートメントの正しい使い方について説明していきます!
使う道具はこちら!
- コーム
- ラップ
- 手袋
- 耳キャップ
- ハケ
手袋や耳キャップはあると皮膚が染まらず便利です。
ハケは根元を塗るのに便利!根元が塗りにくい方は是非使ってみて。
使う頻度は?
カラートリートメントは、3日に1回、1週間に1回くらいのペースが色味キープに丁度良いみたい!
使い方の工程が少し面倒くさいですが、このくらいのペースで続けてみて!
塗布する
手やカップなどにカラートリートメントを出したら、ハケなどを使って根元から付けていきます。
それを毛先まで伸ばしていきましょう。
この時トリートメントをたっぷり使うのがポイントです。
最初に根元につけるのは、染まりが悪くなりやすい部分だから。
毛先は逆にダメージを受けやすい部分なので染まりやすいです。
放置
塗布が終わったらラップをして、5分〜20分放置します。
メーカーごとに放置時間が設定されていますが、染まり具合をみて決めるのが妥当。
染まりが十分でない場合は重ね塗りをしていくと染まりが良くなりますよ!
また、ドライヤーを使用してトリートメントを温めると効果が高まる場合も。
ラップの上から温かい弱風を当てることで温まります。均等に当てることに注意して。
発色チェック
塗布した後の髪の毛を1束とり、
指でカラートリートメントを根元から毛先にかけて撫で取りましょう。
染まっていればながしてOK。
発色チェックをすると、より確実に染めることができます。
シャンプーはしない方がいい?
染髪後のシャンプーはしない方が発色はいいです。
ただ、カラー剤が髪の毛に残ってしまうとタオルや服に移ってしまうので注意が必要。
シャンプーをするのであれば、アミノ酸系・ノンシリコンのシャンプーがオススメ。
出来るだけイオン結合を切らないようにしてくれるシャンプーの方が色持ちも良くなります。
カラートリートメントのアフターケア
ドライヤーで乾かす
カラートリートメント後はドライヤーで乾かした方が良いでしょう。
濡れている状態とは色味も違って見えるので、染髪後の具合もすぐに確認できます。
また、濡れたままだと枕や洋服につきやすかったりもします。
乾かすことによって色落ちを多少防ぐこともできますし、ツヤも出てきますよ!
水分は厳禁!
カラートリートメント後で大事なのが、出来るだけ水分を含んでいる時間を短くすることです。
これは、カラートリートメントの色落ちの原因は主に水分だから。
そのため、シャンプーなどの時間も出来るだけ短縮することが必要です。
また、シリコンやオイルで髪をコーティングしたりすることも重要。
洗い流さないトリートメントを使用する場合はクリーム状よりもオイル状がオススメです。
また、アイロンなどは出来るだけ使用しないこと。
プールや海などの外的要因に気を付けることも、色持ちには大事になってきます!
カラートリートメントは正しい使い方で楽しもう!
カラートリートメントは正しい使い方をすることで、発色が良くなります!
特にカラーやブリーチ後のダメージヘアーには最適。
色落ちを軽減させながら、髪のツヤを取り戻すカラートリートメント。
髪をいたわりながら髪色を楽しみましょう!
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